第15回 ほんとうの希望とは何か(3) —いのちの根源的連帯を求めて(終)
苦悩を知らずに この講義では、実際に医療現場で投げかけられた苦悩の言葉と、それを私自身がどう受け止めようとしたかというところから始めた。苦悩に対する私の態度は、当たり前のようにして、苦悩があるのはマイナスで…
苦悩を知らずに この講義では、実際に医療現場で投げかけられた苦悩の言葉と、それを私自身がどう受け止めようとしたかというところから始めた。苦悩に対する私の態度は、当たり前のようにして、苦悩があるのはマイナスで…
これまで「病と生きる」という題のもとに書いてきているが、病と生きるといっても、私自身はいまのところ重い病を抱えているわけではない。昔から体調を崩しやすく、年に何度か高熱を出して寝込むということはあるが、いずれ回復するよう…
前回は、筋萎縮性側索硬化症(ALS)の患者さんの言葉からはじめました。 「どうせ死ぬなら殺してほしい」——もう死んでしまいたい。自らが問われていない私は、その「死にたい」という声の奥にある叫びを聞く耳をもっていませんでし…
ある当直の日のことだった。病棟は落ち着いており、何事もなく朝を迎えられそうだと思いながら眠りについた。 午前三時頃、電話が鳴った。看護師が非常に切迫した調子で「とにかく来てください」という。急変かと思ったがそうではな…
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