たすからない自分
研修医のころのある日。鈍く重い音が聞こえたと思ったら、すぐに院内放送が入った。「CPR、CPR、三階北病棟」CPRコールとは、院内で心肺停止などの緊急事態が発生したときに、医師や看護師がすぐ駆けつけるように知らせる放送...
連載「病と生きる」研修医のころのある日。鈍く重い音が聞こえたと思ったら、すぐに院内放送が入った。「CPR、CPR、三階北病棟」CPRコールとは、院内で心肺停止などの緊急事態が発生したときに、医師や看護師がすぐ駆けつけるように知らせる放送...
連載「病と生きる」「最近すぐに怒るようになったんです」認知症外来でご家族から相談があった。たとえば、いつも昼になっても起きてこないから起きるように言うと激怒するという。認知症では相手を否定してはいけないと聞いたが、なんでも放っておいたら...
連載「病と生きる」手首から先が無くなった寝たきりの方のことをお伝えしたのを覚えておられるだろうか(病と生きる(35)「尊厳が損なわれるとき」)。先日息を引き取られた。外来にご自分で歩いて通っておられたときから、もう十年以上関わらせていた...
連載「病と生きる」認知症という病気は、患者さん自身の訴えは少なく、付き添いのご家族の訴えが多い。ご家族の心境として、運動の障害ならば心配というかたちで表れるが、同じ障害でも記憶の障害は心配ではなくしばしば怒りになる。 先日も、家で大声...