時と場を失う
[この記事は『崇信』二〇二四年八月号(第六四四号)「病と生きる(104)」に掲載されたものです] 認知症外来に長らく通院されている方のことである。徐々に時間と場所がわからなくなる「見当識障害」が進行している。また最近会話...
[この記事は『崇信』二〇二四年八月号(第六四四号)「病と生きる(104)」に掲載されたものです] 認知症外来に長らく通院されている方のことである。徐々に時間と場所がわからなくなる「見当識障害」が進行している。また最近会話...
[この記事は『崇信』二〇二四年七月号(第六四三号)「病と生きる(103)」に掲載されたものです] 前回ご紹介した方の、その後のことである。そのご家族は、母が夜間に起きて外に出て行こうとするので目が離せないが、薬を使うのも...
[この記事は『崇信』二〇二四年六月号(第六四二号)「病と生きる(102)」に掲載されたものです] 認知症外来に来られている方のことである。あるとき、ご家族が言いにくそうにお母さまのことを話された。夜間に起きて、家の中をう...
[この記事は『崇信』二〇二四年五月号(第六四一号)「病と生きる(101)」に掲載されたものです] 私自身のことだが、先日(2024年3月下旬)転倒し顔面を打撲した。前日から京都の相応学舎で宿直をして、朝からいろいろと用事...
[この記事は『崇信』二〇二四年二月号(第六三八号)巻頭言に掲載されたものです] 最近、病院勤務のない日に月忌参りや年忌法要を勤めることが増えてきたが、お勤めのあと故人との思い出話をお聞きしていると、すぐに目頭が熱くなるよ...
[この記事は『崇信』二〇二四年四月号(第六四〇号)「病と生きる(100)」に掲載されたものです] 「計画通りに一日がすすまない」それが主訴であった。計画を立てるが、その通りにいかなくてストレスを感じていると。認知症ではな...
[この記事は『崇信』二〇二四年三月号(第六三九号)「病と生きる(99)」に掲載されたものです] 入院したときから寝たきりの患者さんがおられる。確定診断はついていないが、おそらくパーキンソン病の進行期である。呼びかけてもほ...
[この記事は『崇信』二〇二四年二月号(第六三八号)「病と生きる(98)」に掲載されたものです] 脳卒中の後遺症で長らく外来に通院されているかたがおられる。右上下肢に麻痺がある。以前、片手ではマスクをつけにくいという当たり...
[この記事は『崇信』二〇二四年一月号(第六三七号)「病と生きる(97)」に掲載されたものです] 前々回から、「立ち直りの物語」を批判する頭木弘樹氏の言説を確かめている。「「病気のおかげで」は本当?「立ち直りの物語」を求め...
人生を全うしたのかどうか N:「人生全体を全うする」という言葉があったと思うのですが、ALSの人が「人工呼吸器をつけますか」という場面になった時に、「つけません」という選択をされる方もあると聞いているのですが、私自身は、...