新しい生
[この記事は『崇信』二〇二五年五月号(第六五三号)「病と生きる(111)」に掲載されたものです] 先日、多系統萎縮症と診断されていた患者さんが亡くなった。肺炎だった。 運動機能は低下してきていたが、病気の末期ということ...
連載「病と生きる」[この記事は『崇信』二〇二五年五月号(第六五三号)「病と生きる(111)」に掲載されたものです] 先日、多系統萎縮症と診断されていた患者さんが亡くなった。肺炎だった。 運動機能は低下してきていたが、病気の末期ということ...
連載「病と生きる」[この記事は『崇信』二〇二三年四月号(第六二八号)「病と生きる(89)」に掲載されたものです] 病院に併設する介護施設から相談があった。“不穏”で困っているという。看護記録を見ると、「昼食後『誰が送ってくれるの!?』『私...
連載「病と生きる」先日、ALSの患者さんが四十三年の生涯を終えられた。昨年十月には手紙を書き(病と生きる(72))、本年三月号には眼が見開いたことを記したばかりであった(病と生きる(76))。長い闘病であった。私ができることは何もなかった...
連載「病と生きる」「最近すぐに怒るようになったんです」認知症外来でご家族から相談があった。たとえば、いつも昼になっても起きてこないから起きるように言うと激怒するという。認知症では相手を否定してはいけないと聞いたが、なんでも放っておいたら...