思いもよらない理由
[この記事は『崇信』二〇二四年七月号(第六四三号)「病と生きる(103)」に掲載されたものです] 前回ご紹介した方の、その後のことである。そのご家族は、母が夜間に起きて外に出て行こうとするので目が離せないが、薬を使うのも...
[この記事は『崇信』二〇二四年七月号(第六四三号)「病と生きる(103)」に掲載されたものです] 前回ご紹介した方の、その後のことである。そのご家族は、母が夜間に起きて外に出て行こうとするので目が離せないが、薬を使うのも...
[この記事は『崇信』二〇二四年六月号(第六四二号)「病と生きる(102)」に掲載されたものです] 認知症外来に来られている方のことである。あるとき、ご家族が言いにくそうにお母さまのことを話された。夜間に起きて、家の中をう...
今回は認知症という疾患をとおして考えていきたい。認知症とは脳の病気であると一般的には考えられている。確かに脳の神経細胞に特殊なタンパク質が蓄積し、神経細胞が破壊され減少することで、記憶障害、見当識障害などと呼ばれる高次脳...
受念寺に併設する老人ホーム「受念館」は軽費老人ホームという形態で、もともと生活が自立している人の施設であった。しかし現在、介護が必要な人が増え、いわゆる認知症という診断がついている方も少なくない。施設内では、一見意味も...