見捨てられていない実感
[この記事は『崇信』二〇二五年一月号(第六四九号)「病と生きる(108)」に掲載されたものです] 病院の外来をしていると「さみしい」という声をしばしば聞く。本誌でも孤独をテーマに何度か書かせていただいた。 孤独に対して、...
[この記事は『崇信』二〇二五年一月号(第六四九号)「病と生きる(108)」に掲載されたものです] 病院の外来をしていると「さみしい」という声をしばしば聞く。本誌でも孤独をテーマに何度か書かせていただいた。 孤独に対して、...
「私は親の面倒を一生懸命みてきた。自分も娘にそうしてもらえると思ったら孫のことばかりで、私が困っていても助けてくれない。苦労して育てたのに。つまらん人生だった。」神経難病で入院中の女性の言葉である。 してほしいことを...
「あんなふうになる前に死にたい」重い認知症の患者さんについて、このように言うのを病棟で耳にすることがある。それを聞く度に何とも言えない悲しい気持ちになる。認知症の患者さんには、食事の介助をはじめ、入浴介助、下の世話まで...