新しい生
[この記事は『崇信』二〇二五年五月号(第六五三号)「病と生きる(111)」に掲載されたものです] 先日、多系統萎縮症と診断されていた患者さんが亡くなった。肺炎だった。 運動機能は低下してきていたが、病気の末期ということ...
連載「病と生きる」[この記事は『崇信』二〇二五年五月号(第六五三号)「病と生きる(111)」に掲載されたものです] 先日、多系統萎縮症と診断されていた患者さんが亡くなった。肺炎だった。 運動機能は低下してきていたが、病気の末期ということ...
連載「病と生きる」「調子はいかがですか」そうたずねると、「身体は調子がいいです」と言われる。医師としては身体の調子がよければいいところであるが、「身体は」というところが気にかかる。「身体は、ということは…」と言いかけて、どうたずねようか...
連載「病と生きる」「家に帰りたい」多系統萎縮症《たけいとういしゅくしょう》で入院中の方はそう切に訴えられる。家の二階の書斎からの眺めは最高だそうだ。在宅療養にむけて準備を進めているが、かえって症状は進行している。 慣れ親しんだ家で過ご...