他力の掌中にある
[この記事は『崇信』二〇二三年二月号(第六二六号)「病と生きる(87)」に掲載されたものです] 昨年(2022年)の年末、とうとう新型コロナウイルスに感染した。たいへん苦しい経験であった。執筆している現在も倦怠感が残る。...
[この記事は『崇信』二〇二三年二月号(第六二六号)「病と生きる(87)」に掲載されたものです] 昨年(2022年)の年末、とうとう新型コロナウイルスに感染した。たいへん苦しい経験であった。執筆している現在も倦怠感が残る。...
しばらく仏教学の博士論文に専念するため、連載をお休みさせていただいた。世親(天親菩薩)の兄である無著が偈頌を製作し、世親が註釈を施したといわれる『大乗荘厳経論』と、安慧による註釈を中心として、初期唯識思想を研究している...
病院では様々な場面で治療の選択を迫られることがある。他の疾患もそうだが、神経疾患ではときに厳しい選択となる。これまでにもとりあげてきたALS(きんいしゅくせいそくさくこうかしょう筋萎縮性側索硬化症)という疾患は、進行す...