恵み
日ごろ神経難病の診察をしていると、六年前、本誌に記したALSの患者さんの言葉を、折に触れ思い出す。「石になっていくみたいでこわい」と(二〇一五年十二月号、病と生きる(4)自由境の在処)。この言葉を、ただ身体的な問題として...
日ごろ神経難病の診察をしていると、六年前、本誌に記したALSの患者さんの言葉を、折に触れ思い出す。「石になっていくみたいでこわい」と(二〇一五年十二月号、病と生きる(4)自由境の在処)。この言葉を、ただ身体的な問題として...
なぜ仏教を学ぶのか 現代医療の問題を考えるときに、なぜ仏教を学ぶのか。社会の問題であれば社会学を学び、経済の問題であれば経済学を学ぶように、現代医療の問題を考えるのであれば医学を学べばよいはずである。それにもかかわらずな...
これまで治らない病気のことを取り上げてきたが、もちろん病気が改善するということもあり、そこには喜びがある。病気になれば治したいと思うのは当然である。医療者の中にはその喜びがあるからやっている、という方も多いようである。...