4月から、「医療×仏教」の連載を開始します。大谷大学で受け持っている授業「現代仏教演習」をもとに毎週金曜日ごろに投稿します。
「現代仏教演習」の授業テーマと授業概要は以下の通りです。
■授業テーマ
医療現場の苦悩の中から投げかけられた問いを、仏教の思索を通して確かめつつ、人間として生きるとは何かを学ぶ。
■授業概要
医療現場には老病死に向き合う人たちのさまざまな苦悩と、その中から投げかけられる問いがある。その苦悩を直接的に取り除こうとするのが医学であるならば、その苦悩が人間にとっていかなる意味をもち、その苦悩の中をどう生きることが「人間として生きる」ということなのかを学ぶことが、仏教の学びであるといえる。
したがって、仏教の思索を結論から眺めるのではなく、実際に医療現場の苦悩の中から投げかけた問いを確かめることを通して、自らの内にある憂悲苦悩を学びの出発点として、まず仏教の問題領域を確かめる。そして、苦悩の中をいかに生きるかという問いを傍らに抱きつつ仏教の思索を確かめ、その中から生み出される仏教の言葉を、自己自身に生きてはたらく言葉としてどのように受け止めるかという視座から仏教を学ぶ。
どうぞご覧ください。
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